債券下落か、トランプ氏返り咲き観測で米債安ー流動性供給は無難予想

AI要約

16日の債券相場は下落が予想されている。トランプ氏の大統領選での再選見込みや米国利回り上昇が影響しているが、流動性供給入札が相場を支えている。

岡三証券の鈴木誠氏は、米長期金利上昇を懸念し、上値の重い展開を指摘。国内市場では日銀会合への警戒感から様子見姿勢が続いている。

新発10年物国債利回りの予想レンジは1.04~1.06%で、9月物先物は142円90銭~143円20銭で推移している。

(ブルームバーグ): 16日の債券相場は下落が予想されている。共和党のトランプ氏が11月の大統領選で返り咲くとの見方が強まったことで、超長期ゾーンを中心に米国利回りが上昇した流れを引き継ぐ。半面、流動性供給入札を無難に終えると予想されていることは相場を支える。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、米長期金利の上昇を嫌気して上値の重い展開が見込まれると指摘。国内市場は基本的に月末の日本銀行金融政策決定会合への警戒感から様子見姿勢が続く状況に変化はないとの見方を示した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.04~1.06%(12日は1.045%で終了)、先物中心限月9月物は142円90銭~143円20銭(同143円21銭)。

トランプ氏、副大統領候補にバンス上院議員を選ぶ-共和党の新星

先物夜間取引で9月物は12日の日中取引終値比4銭安の143円17銭で終えた。

流動性供給入札

関連記事

(c)2024 Bloomberg L.P.