年収が高い建設会社ランキング2023【トップ5】3位は大成建設、1位は?

AI要約

1位は鹿島建設で1163.5万円 トップ5のうち4社が大手

今回のランキングでは、上場企業の有価証券報告書に基づいて、年収が高い建設会社をランク付けした。トップ5のうち4社が大手企業であり、1位は鹿島建設で1163.5万円の平均年収を記録している。

4位の清水建設の中期経営計画が「超弱気」?

清水建設が4位にランクインし、注目されている。しかし、同社の新しい中期経営計画に関しては市場から批判が上がっており、26年度の売上高目標が過去実績よりも低い数字となっている。

トップ5はゼネコン上場4社が占める

上位5社のうち4社がゼネコン上場企業であることが判明した。業界の大手企業が高い平均年収を誇っており、日比谷総合設備が5位にランクインしている。

年収が高い建設会社ランキング2023【トップ5】3位は大成建設、1位は?

● 1位は鹿島建設で1163.5万円 トップ5のうち4社が大手

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い建設会社ランキング2023最新版」を作成した。対象は上場企業で、単体の従業員数が50人未満の企業は除外している。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 早速、ランキングを確認していこう。

 1位は業界大手の鹿島建設で、平均年収は1163.5万円、従業員数は8129人、平均年齢は43.9歳だった。

 本ランキングの対象期間は2022年5月期~23年4月期だが、鹿島建設の24年3月期の連結営業利益は前期比10.3%増の1362億円だった。

 鹿島建設、大林組、清水建設、大成建設の4社のうち唯一の増収増益となり、営業利益も1000億円を超えている。

 同社は昨年度に公開した同ランキングにおいても1位にランクインしている(詳細は『年収が高い建設会社ランキング2022最新版【152社完全版】』を参照)。

 2位は、大林組で1031.6万円(従業員数9134人、平均年齢42.7歳)だ。こちらも前述した昨年度のランキングにおいて3位にランクインしている。

● 4位の清水建設は 中期経営計画が「超弱気」?

 3位は大成建設で、平均年収は992.9万円(同8613人、同43.0歳)。

 4位は清水建設で971.6万円(同10845人、同43.4歳)だ。

 同社は23年11月24日に開業した森ビルの大型プロジェクト「麻布台ヒルズ」の施工を請け負ったことでも話題になった。

 そんな清水建設だが、24年5月13日に公表した、24~26年度の3カ年における新しい中期経営計画の内容に、市場関係者から厳しい声も上がっている。

 26年度の総売上高の目標は、23年度の実績に比べて1155億円減の1兆8900億円と、過去実績よりも低い目標を掲げているのだ(詳細は『清水建設の中期経営計画が「超弱気」な理由、ゼネコン上場4社唯一の営業赤字で“独り負け”』を参照)。

 いずれにせよ、今回のランキングの1~4位はゼネコン上場4社が占める結果となった。

 5位は空調設備や衛生設備などを行っている日比谷総合設備で、平均年収971.2万円(同805人、同45.1歳)だった。

 ランキング完全版では、6位以下の全150社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。

 (ダイヤモンド編集部 加藤桃子)