【台湾】6月の上場企業売上高、6カ月連続プラス

AI要約

台湾証券交易所によると、2024年6月の上場企業の売上高は前年同月比11.8%増の3兆3,981億台湾元となり、プラス成長が続いている。

主要産業では航空運輸や建材・建設、電子販売が増収を記録し、一方で貿易・百貨や金融・保険、化学工業が減収となった。

航空運輸は繁忙期に入り運賃と旅客数が上昇し、建設や電子販売は需要拡大が続いたが、貿易や保険は為替変動や保険収益の減少が影響した。

 台湾証券交易所(証交所、TWSE)は11日、株式市場に上場する企業の2024年6月の売上高の総額が前年同月比11.8%増の3兆3,981億台湾元(約16兆5,000億円)だったと発表した。プラスは6カ月連続。

 台湾の上場企業は1,018社。このうち6月に増収となったのは611社、減収となったのは407社だった。

 主要産業の中で増収幅が大きかったのは「航空運輸」で前年同月比41.9%増だった。繁忙期に入り運賃と旅客数が上昇した。「建材・建設」は37.5%増。完成物件の引き渡しが集中した。「電子販売」は37.2%増。人工知能(AI)サーバーの設置拡大が電子部品の需要を押し上げた。

 減収幅が大きかったのは「貿易・百貨」で11.4%減。一部企業が為替変動の影響を受けた。「金融・保険」は8.8%減。保険収益の減少が要因。「化学工業」は、不動産販売が好調だった前年同月の反動で4.0%減となった。