日産「ノート」2代目、スーパーチャージャーのダウンサイジング過給モデルが144.9万円で登場【今日は何の日?7月16日】

AI要約

2012年7月16日、日産自動車が2代目「ノート」と新型エンジンを発表。初代がヒットしたコンパクトMPVで、2代目はスーパーチャージャー付直噴ミラーサイクルエンジンを搭載し、走りと燃費を向上させた。

初代ノートは、世界戦略車として高評価を受け、約94万台の販売を記録。リバイバルプランの中で投入され、室内空間と走りが特徴的だった。

2代目は、モデルチェンジによりダイナミックなデザインと室内空間の拡大を果たした。新型エンジンの採用により、ダウンサイジング過給コンセプトを取り入れ、優れた燃費性能を実現した。

日産「ノート」2代目、スーパーチャージャーのダウンサイジング過給モデルが144.9万円で登場【今日は何の日?7月16日】

一年365日。毎日が何かの記念日である。本日7月16日は、日産自動車が2代目「ノート」と搭載された新開発のエンジンを発表した日だ。コンパクトMPVとして世界中でヒットした初代に続いた2代目は、スーパーチャージャー付直噴ミラーサイクルエンジンを搭載した、当時欧州で普及していたダウンサイジング過給モデルである。

TEXT:竹村 純(Jun TAKEMURA)/PHOTO:三栄・新型ノートのすべて

2012(平成24)年7月16日、日産自動車は世界戦略車のコンパクトMPV「ノート」の2代目と、搭載した新型エンジンを発表(発売は9月3日)。世界戦略車として世界中でヒットした初代だが、2代目はスーパーチャージャーを搭載したダウンサイジング過給エンジンにより、さらなる走りと燃費の向上を実現した。

リバイバルプランによって順調に業績が回復していた2005年1月、日産は世界戦略車としてコンパクトな新世代MPV(マルチパーパスビークル)の初代ノートを世界市場に投入した。

ノートは、欧州市場を意識した5ドアハッチバックで、大型ヘッドライトや厚みのあるフェンダーライン、ルーフまで回りこんだリアコンビランプなど、新鮮なデザインを採用。インテリアについては、高めのヒップポイントと低いウエストラインで見やすい視界、後席はロングホイールベースを生かして快適な室内空間を実現したのが特徴である。

パワートレインは、新開発の1.5L直4 DOHCエンジンと、CVT(2WD)および電子制御4速AT(4WD)の組み合わせ。駆動方式は、FFと電動式4WD(e-4WD)が用意された。

コンパクトながら余裕の室内空間と軽快な走りが評価された初代ノートは、2012年までに世界中で約94万台を販売するグローバルなヒットモデルとなった。

2012年のこの日、モデルチェンジによって2代目がデビュー。基本的にはキープコンセプトだが、“スカッシュライン”と呼ばれるサイドボディのデザインによりダイナミックに変貌し、同時にボディ構造の見直しによって、さらに室内空間に余裕を持たせることに成功した。

2代目は、2種類のエンジンを用意。先代よりも排気量の小さい1.2L直3 DOHC NA(無過給)エンジンと、注目はスーパーチャージャー付1.2L直3 DOHC直噴ミラーサイクルエンジンだ。ダウンサイジング過給コンセプトによって、全域でレスポンスの良い走りとクラストップの燃費25.2km/L(JC08モード)を達成したのだ。

車両価格は、スーパーチャージャー搭載の標準仕様が、比較的リーズナブルな144.9万円。当時、欧州メーカーはダウンサイジング過給、日本メーカーはハイブリッドで燃費改良を進めていた。ダウンサイジングに消極的であった日本メーカーの中で日産は、ルノーの影響のためか、比較的積極的に採用を進めていた。