完勝、ラズガットリオグル。前戦に続く3勝で週末を制す/SBK第5戦イギリス

AI要約

SBK第5戦イギリスラウンドで、ラズガットリオグルが3レースで優勝。

土曜日のスーパーポールからレース1、レース2までの展開。

その他のクラスでも激しい戦いが繰り広げられた。

完勝、ラズガットリオグル。前戦に続く3勝で週末を制す/SBK第5戦イギリス

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦イギリスラウンドがドニントンパークで行われ、トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)がエミリア・ロマーニャに続き、3レースで優勝を飾った。

 土曜日のスーパーポールでは、ラズガットリオグルがポールポジションを獲得した。2番手はニッコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、3番手はスコット・レディング(ボノーヴォ・アクションBMW)というフロントロウである。ヤマハに移籍した今季、苦戦が続くジョナサン・レイ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)は8番手、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は11番手となった。

 レース1は、気温21度、路面温度30度のドライコンディションでスタートした。レース序盤からトップに立ったのはポールポジションスタートのラズガットリオグルで、4周目を終えるころには2番手に対し約2秒のアドバンテージを築く。

 2番手にはレディングが続いていたが、7周目の9コーナー進入でインサイドに入ってきたブレガとの接触を避けてオーバーランを喫し、後退。2番手にはブレガが浮上し、レディングは3番手となった。4番手にはアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)、5番手にはアンドレア・ロカテッリ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)、そして6番手にバウティスタが続く。

 上位はしばらく膠着状態が続いていたが、13周目にアレックス・ロウズがレディングをかわして3番手に浮上。さらに前を走るブレガに迫る。10周目、アレックス・ロウズがブレガをパスし、2番手を奪った。この時点で、ラズガットリオグルはアレックス・ロウズの5秒以上前を走っており、独走状態である。

 さらに残り6周、ロカテッリをかわして5番手に浮上していたバウティスタが、今度はバウティスタが9コーナーでインサイドに入ってきたときにオーバーランとなり、5番手に後退した。その後、レディングはマシントラブルによりコースサイドにマシンを止め、リタイアとなった。4番手に浮上したバウティスタはブレガをとらえ、3番手にポジションを上げている。

 ラズガットリオグルは他を寄せ付けぬ展開で優勝を飾った。2位はアレックス・ロウズ。3位はバウティスタが獲得している。4位はブレガで、5位にはレイが入った。

■レース2:ラズガットリオグルが独走優勝

 日曜日に行われたスーパーポール・レースでは、ラズガットリオグルが優勝を飾り、2位はブレガ。3位にはレイが入り、ヤマハに移籍して初となるトップ3フィニッシュを果たした。

 スーパーポール・レースの結果により、レース2のポールポジションはラズガットリオグル、2番グリッドはブレガ、3番グリッドがレイとなった。スーパーポール・レースを6位で終えたバウティスタは2列目6番グリッドである。

 レース2は気温21度、路面温度26度のドライコンディションで始まった。ピットからグリッドまでに1周するサイティングラップでは、12コーナーでバウティスタが転倒を喫するという「まさか」が起こったが、バウティスはその後のウオームアップ・ラップを走り、グリッドからスタートしている。

 レースは、前日のレース1のように、ラズガットリオグルが引っ張る展開となった。2番手にブレガ、3番手にレディングが続き、4番手にアレックス・ロウズ、5番手にはレイが続く。バウティスタはダニロ・ペトルッチ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)、ドミニケ・エガーター(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)、レミー・ガードナー(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)などと7番手争いを展開する。

 トップを走るラズガットリオグルは、5周目を終えてすでに2番手に対し、2秒近くのアドバンテージを築く。まさにレース1の再現のような展開となった。2番手のブレガと3番手に浮上したアレックス・ロウズとの差も1秒以上に広がり、トップのラズガットリオグルと2番手のブレガはそれぞれ単独走行となる。

 ラズガットリオグルは独走で優勝を飾り、イギリスラウンドの3レース全てを制した。今季としては8勝目。また、第4戦エミリア・ロマーニャのレース1からの6連勝である。2位はブレガ、3位はアレックス・ロウズが獲得した。4位はレディングが入り、バウティスタは5位だった。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)ではレース1でアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝、ステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)が2位、ヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が3位を獲得した。鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は20位だった。

 レース2は序盤に発生した転倒により、赤旗中断。12周で再開されたレースでは、ウエルタスが優勝し、2位はモンテラ、3位はホルヘ・ナバーロ(オレラック・レーシング・ベルドナチュラ)が獲得した。鳥羽は18位だった。

 女性ライダーによって争われる選手権、女性サーキット・レーシング世界選手権(WCR)では、レース1でアナ・カラスコ(エヴァンブロス・レーシング・ヤマハ・チーム)が優勝し、2位はベアトリス・ネイラ(Ampito/パタ・プロメテオン・ヤマハ)、3位はサラ・サンチェス(511 Terra&Vitaレーシング・チーム)。この選手権に参戦する唯一の日本人ライダー、平野ルナは14位だった。

 レース2はマリア・エレーラ(クリント・フォワード・レーシング・チーム)が優勝し、カラスコが2位、サンチェスが3位だった。平野は9位でゴールを果たしている。

[オートスポーツweb 2024年07月15日]