目標達成「いくらか確信」 物価鈍化で米FRB議長

AI要約

FRBのパウエル議長は、インフレ鈍化が続くことから、目標の2%物価上昇率に自信を示し、利下げ時期に関しては目標達成前に実施する可能性を示唆した。

6月のCPIが3.0%上昇したものの、伸び率は縮小し、前月比では下落。このため、FRBが9月に利下げを行う期待が高まっている。

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日の講演で、4~6月の経済統計でインフレ鈍化傾向が示されたことを受け、目標とする物価上昇率2%への持続的な低下に「いくらか確信が高まった」と話した。利下げ時期に関しては「インフレが2%に下がるまで待つことはない」と目標達成前の実施を示唆した。

 米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.0%上昇したが、伸び率は3カ月連続で縮小。前月比では約4年ぶりに0.1%下落し、金融市場ではFRBが9月に利下げに踏み切るとの期待が高まっている。