〔米株式〕ダウ続伸、247ドル高=米利下げ観測で4万ドル回復(12日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は、FRBによる利下げ観測により買いが膨らみ、続伸。

ダウ工業株30種平均は2カ月ぶりに4万ドルの大台を回復。

しかし、市場はJPモルガン・チェースなどの売りが相場の足かせとなり、勢いを失った。

 【ニューヨーク時事】週末12日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まったことで買いが膨らみ、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比247.15ドル高の4万0000.90ドルで終了。終値として5月中旬以来約2カ月ぶりに4万ドルの大台を回復した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は115.04ポイント高の1万8398.45で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7234万株減の9億483万株。

 米労働省が朝方発表した6月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と予想を上回った。インフレの根強さを示唆する内容だった一方、米ミシガン大が公表した7月の景況感指数は前月から低下。景気が弱含むとの見方からFRBによる9月の利下げ観測が台頭し、ダウの上げ幅は一時500ドルを超え、取引時間中の最高値を更新した。

 ただ、ダウは引けにかけて勢いを失い、4万ドル台を割り込む場面もあった。この日決算を開示した米金融大手JPモルガン・チェースなどの売りが膨らんだことが相場の足かせとなった。

 市場関係者は「クレジットカード関連の損失が増えたことで売られた」(日系証券)と指摘した。

 ダウ構成銘柄は、アップルが1.3%高、IBMが2.5%高、ビザが1.2%高。アマゾン・ドット・コムは0.3%安、ボーイングは0.9%安、メルクは0.9%安だった。