ジェフリーズが傘下ファンド閉鎖へ、元運用担当者に詐欺疑惑-関係者

AI要約

米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループは資産運用部門のヘッジファンド、352キャピタルの閉鎖に向け、取引ポジションを徐々に縮小している。関係者によると、元ポートフォリオマネジャーを詐欺で提訴し、損失を受けたとしている。

352は一部の資産を売却し、数カ月かけてポートフォリオを縮小する計画だ。投資家を保護するため徐々に売却を進めているという。ヒルディーン・キャピタル・マネジメントが352に助言を提供している。

元ポートフォリオマネジャーの訴状によると、自販機企業の社債購入を指示したキリコ氏が訴えられている。キリコ氏は自身の投資資金を回収する目的で資金を投じたとされる。

(ブルームバーグ): 米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループは資産運用部門のヘッジファンド、352キャピタルの閉鎖に向け、取引ポジションを徐々に縮小している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同ヘッジファンドは今月、ネズミ講に似た仕組みの詐欺でファンドに損失を与えたとして元ポートフォリオマネジャーを提訴した。

ジェフリーズ資産運用部門の傘下ファンド、元運用担当者を詐欺で提訴

詳細が非公開だとしてこれら関係者が匿名で明らかにしたところでは、352は数週間前から一部の資産担保債券の売却を開始。今後数カ月をかけてさらに売却を進める計画だ。関係者1人によると、投資家を保護するためポートフォリオを徐々に縮小していくという。

同関係者によれば、投資会社ヒルディーン・キャピタル・マネジメントが352に助言している。352を運営するルーカディア・アセット・マネジメントは2022年にヒルディーンの少数株式を取得した。

ジェフリーズとヒルディーンの担当者はいずれもコメントを控えた。

352の投資先の大半は、フランチャイズ企業が資産のほとんどを抵当に入れて資金を得るいわゆる事業証券化(WBS)を中心とする資産担保証券(ABS)だった。

352は元ポートフォリオマネジャーのジョーダン・キリコ氏を提訴。訴状によると、キリコ氏は数千台の浄水自動販売機を運営するとされる企業が発行した大量の社債購入を指示した。同氏はこうした自販機が存在しないと知りながら、自身の投資資金を回収する目的などで352の資金を投じたという。

キリコ氏の代理人を務めるボブ・ゲージ弁護士にコメントを求めたがすぐに返答はなかった。

原題:Jefferies Winds Down Hedge Fund 352 Capital in Wake of Lawsuit(抜粋)

--取材協力:Scott Carpenter.

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