印イエス銀株式51%にMUFGやSMFG、中東の銀行が関心-関係者

AI要約

イエス銀行が51%の株式売却を検討中で、複数の邦銀や海外の銀行が関心を示している。

売却規模や実際の動きについては不透明で、イエス銀行の株価は上昇傾向にある。

現時点ではまだ取引が確定しておらず、さまざまな選択肢が検討されている。

(ブルームバーグ): インドのイエス銀行で可能性が浮上している51%の株式売却に、複数の邦銀やアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の銀行、ファースト・アブダビ・バンク(FAB)が関心を示している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

非公表の情報だとして匿名を条件に語った関係者によると、FABはイエス銀株式の最大51%に対し取得の提案を行うことを検討している。51%の株式は約50億ドル(約8070億円)相当に上る。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)など日本勢も予備的な関心を寄せたが、その関心がどれほど強く、実際に提案に動くかは不明だという。

イエス銀の株価は年初から16%上昇し、時価総額は約94億ドルに膨らんだ。

検討は現在も続き、株式が売却される場合の規模は変わる可能性があると、関係者は述べた。FABや邦銀が取得を見送る可能性や、他の投資選択肢に向かう可能性もあるという。

FAB、MUFG、三井住友FGの担当者はコメントを控えた。イエス銀行の担当者はコメント要請に今のところ応じていない。

イエス銀は今週、51%株の売却についてインド準備銀行(中央銀行)の原則承認をまだ得ていないと説明していた。

原題:Yes Bank’s $5 Billion Stake Said to Draw Mideast, Japan Lenders(抜粋)

--取材協力:Manuel Baigorri、Joyce Koh、鈴木英樹、布施太郎、浦中大我、Nicolas Parasie.

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