ロン・オザー氏のヘッジファンド、マイナスリターン縮小-7月に回復

AI要約

ロン・オザー氏のヘッジファンドはマイナスリターンが縮小し、7月にパフォーマンスが回復した。

欧州と米国のガス市場は大きな変動が続いており、オザー氏のファンドに影響を与えている。

ステーター・キャピタルはガスを中心に取引し、2桁のプラスないしマイナスリターンを記録している。

(ブルームバーグ): 天然ガス取引を手掛けるロン・オザー氏のヘッジファンドでは、マイナスリターンが縮小した。同氏のファンドは4-6月(第2四半期)に2桁のマイナスリターンとなっていた。オザー氏は、ボラティリティーの高い市場に大きな賭けを行うことで知られる。

事情に詳しい複数の関係者によれば、マイアミを本拠とするオザー氏のステーター・キャピタルは、年初来のリターンが約マイナス2%。4-6月のリターンは約マイナス13%だったが、7月にパフォーマンスが回復した。投資家向けの書簡によると、同ファンドの1-3月(第1四半期)のリターンはプラス5%。3月末時点の運用資産は29億ドル(約4700億円)だった。

関係者らによると、4-6月の損失は4月と5月に集中した。関係者らは、情報が非公開だとして匿名を条件に語った。

ステーターの担当者はコメントを控えた。

欧州と米国のガス市場は4月以降、極めて変動の大きな状態が続いている。アジアや米国の一部地域で気温が例年より高く推移したことや、世界各地のガス施設でのメンテナンス増加、ノルウェーにおける想定外の供給障害により、価格の変動は悪化した。

オザー氏はステーター・キャピタルを2018年に創設。通常はポートフォリオの大半をガスが占め、残りが石油や金属など他のコモディティーとなっている。

ステーターでは2桁のプラスないしマイナスリターンは特に珍しいことではない。投資家向け書簡によれば、2023年はマイナス0.6%と、通年で初のマイナスリターンを記録。22年はプラス30%。その前の2年間はそれぞれ50%超のプラスリターンを上げていた。

原題:Ron Ozer’s Hedge Fund Statar Pares Loss After Double-Digit Drop(抜粋)

--取材協力:Rachel Morison、Elizabeth Elkin、Devika Krishna Kumar.

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