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シップス、若年層向けの新レーベルは29歳バイヤーの「本当にやりたかった」を発信
シップスは2024年秋物から、20~30代向けの新メンズレーベル「CPA」の販売を開始する。目標は若年層へのリーチと既存店の売り上げ拡大で、立ち上げから1年で10億円の売上を目指す。
瀬谷ディレクターがデザインを手がける「CPA」はシップスの名前を出さず、新しい世界観を提案。ミニマルなムードとライムグリーンをキーカラーに取り入れ、ファーストシーズンは約50型のアイテムを展開する。
価格帯はシップスの3割程度に抑えられ、ユニセックスで楽しめるデザインを提供。ファーストシーズンの一推しアイテムはスタンドカラーのボンバージャケットだ。
![シップス、若年層向けの新レーベルは29歳バイヤーの「本当にやりたかった」を発信](/img/article/20240711/668f2f59a4482.jpg)
シップス(SHIPS)は2024年秋物から、20~30代向けの新メンズレーベル「シティ アンビエント プロダクツ(CITY AMBIENT PRODUCTS )」(以下、CPA)の販売を始める。8月8日にオープンするレーベルサイトとシップスの一部店舗(20店)で取り扱う。若年層へのリーチと既存店の売り上げ拡大を目指し、目標売上高は24年秋冬で4億円、立ち上げから1年で10億円を掲げる。強みはターゲット世代で、同ブランドのディレクターを務める29歳社員、瀬谷俊法の等身大の感性だ。
瀬谷ディレクターは18歳から店頭スタッフでアルバイトとして経験を積み、現在はシップスのバイヤーを務める。瀬谷ディレクターは、「僕たちの世代は古着か、背伸びしてラグジュアリーブランドを買うか。その間の選択肢が少ないと感じていた。セレクトの全盛期を知らない同世代がふらっと店に立ち寄った時に、直感的にいいなと思えるものに出合えるレーベルにしていきたい」と話す。
同社は若年層向けレーベル「シップス ジェットブルー」を2018年に終了している。「シップス ジェットブルー」に替わる「CPA」では、あえて「シップス」の名前は出さずに異なる世界観を前面に出した。ファーストシーズンは約50型企画。瀬谷ディレクターが好きなアンビエント・ミュージックに通ずるミニマルなムードが着想源だ。ブランド名の頭文字CPAを流線的なフォントに落とし込んだロゴをプリントしたTシャツやビーニーなどのロゴアイテムをシグネチャーとして打ち出す。ミニマルな世界観に映えるライムグリーンをレーベルのキーカラーに採用し、ファーストシーズンはジップアップパーカやビーニー、ショッパーのトートバッグなどに落とし込んだ。一推しアウターのスタンドカラーのボンバージャケット(1万7600円)。シガレットポケットを付けずに削ぎ落としたデザインにこだわった。「着る人を選ばず、ユニセックスで楽しんでもらいたい」と瀬谷バイヤー。価格帯はカットソー4500円~、ボトムス9000円~、アウター1万5000~とシップスの3割程度に抑えた。