米モルガンS、テスラのエネルギー貯蔵部門に強気見通し

AI要約

モルガン・スタンレーがテスラのエネルギー貯蔵事業の投資評価を引き上げた。人工知能ブームと世界的な電力需要の急増が背景。

株価目標を引き上げたモルガン・スタンレーは、投資家がテスラのエネルギー部門の価値を重視し始めていると指摘。

テスラ株は低調なパフォーマンスから急騰し、取引量も増加している。

米モルガンS、テスラのエネルギー貯蔵部門に強気見通し

Medha Singh

[10日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは、米電気自動車(EV)大手テスラのエネルギー貯蔵事業の投資評価を引き上げた。人工知能(AI)ブームを背景にした世界的な電力需要の急増と、同分野でのテスラ社の市場シェア拡大の可能性を予想したことが背景。

モルガン・スタンレーはテスラの2030年の自動車販売台数予想を下方修正した一方、1株当たりの目標株価310ドルのうち、同事業における株価を従来の36ドルから50ドルに引き上げた。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は「投資家が『テスラ・エナジー』の価値が『テスラ・オート』の価値を上回る可能性を真剣に考え始めていることは不思議ではない」と述べた。

テスラ株は年初来で低調なパフォーマンスを示していたが、過去10営業日では44%近く急騰。1年以上ぶりの連騰を記録した。

またLSEGのデータによると、テスラ株の1日あたりの取引高は先週、6カ月ぶりに米半導体大手エヌビディアを上回った。