「突っ張り棒」平安伸銅工業・竹内香予子社長「多様性で強固な組織を」 関西中堅企業の会

AI要約

平安伸銅工業社長の竹内香予子氏が、「非合理的な」組織開発について語る。

竹内氏は、多様性の重要性を強調し、非効率ながらも強固な組織の必要性を述べる。

さらに、社員との対話の重要性や個々の才能を生かす取り組みについて紹介する。

「突っ張り棒」平安伸銅工業・竹内香予子社長「多様性で強固な組織を」 関西中堅企業の会

独創的な技術や商品開発を進める企業の交流団体「関西中堅企業の会」(幹事=島田康史・島田商会社長)の7月講演会が8日、大阪市内であり、収納用具「突っ張り棒」で知られる平安伸銅工業(大阪市)社長の竹内香予子氏が「成長をうむ『非合理的な』組織開発について」をテーマに話した。

竹内氏は、社長に就任後に既存商品の改善や新市場の開拓により一時期14億円まで落ち込んでいた売上高を38億円まで回復させた経緯を説明し、会社の成長にはさまざまな背景を持つ人材の視点による「多様性」が重要と指摘。「例えるならば〝でこぼこ〟の石を積んでいく石垣のようなもの。非効率ながらも強固な組織を工夫してつくっていかなければならない」と語った。

また、社員への発信や対話の機会を設けることで、組織の隅々にまで企業が目指すべき姿を浸透させていくことの大切さを強調。「その人にしかできない役割を生み出すことで、一人一人の才能を生かしている」などと取り組みを紹介した。