働きやすさなどの社内アンケート 約8割が「調査結果を開示してほしい」

AI要約

バヅクリがエンゲージメントサーベイに関する調査を実施し、半数以上の従業員が社内アンケートに回答経験があり、その結果を開示してほしいと希望していることが分かった。

また、約8割の人が集計結果の開示やフィードバックを望んでおり、議論が必要だと考える割合も高かった。しかし、実際に議論が行われた経験のある企業は半数以下だった。

調査結果から、従業員は集計結果の共有や議論を期待しているが、企業側の対応が十分でない現状が浮き彫りとなった。

働きやすさなどの社内アンケート 約8割が「調査結果を開示してほしい」

 組織開発や人材育成のコンサルティングサービスを手掛けるバヅクリ(東京都港区)は、エンゲージメントサーベイに関する調査を実施。働きやすさや組織への満足度など、エンゲージメントサーベイに関する社内アンケートに回答したことがある人は約半数、調査結果を開示してほしいと答えた人は約8割だった。

 会社員2200人に対し、「今までに働いた会社や組織で、働きやすさや組織への満足度などに関する社内アンケートに回答したことがあるか」と質問した。28.6%が「定期的に回答したことがある」、20.1%が「過去に回答したことがある」と答えた。約半数にあたる48.7%がエンゲージメントサーベイなどへの回答経験を持つことが分かった。

 エンゲージメントサーベイ回答経験者330人のうち、「社内アンケートの集計結果を、社内に開示もしくはフィードバックなどで共有してほしい」という割合は78.3%だった。

 「社内アンケートの集計結果をもとに社内もしくはチーム内での議論が必要だと思うか」という質問には、81.7%が議論が必要だと回答した(「必要だと思う」41.0%、「やや必要だと思う」40.7%の計)。

 「実際に社内アンケートの集計結果をもとに社内もしくはチーム内での議論を行ったことがある」という割合は47.7%だった。多くの従業員が議論を望んでいるにもかかわらず、半数以上の企業がその期待に応えられていない現実が明らかになった。

 調査対象は予備調査が会社員2200人、エンゲージメントサーベイ回答経験者が330人(男性73.6%、女性26.4%)。調査期間は4月26日~5月2日。