防衛省 サイバー人材確保へ総合戦略発表 AI活用の基本方針を初めて策定

AI要約

防衛省は陸上自衛隊にサイバー分野の試験区分を新設し、入隊段階からキャリアを積ませるなどサイバー人材の確保・育成を目指す総合戦略を取りまとめました。

木原防衛大臣は、自衛隊独自の経験や価値を明確に発信し、サイバー防衛能力の強化に向けた施策のスピード感を強調しています。

さらに、陸自の幹部候補生の採用試験など新たな取り組みやAI活用の基本方針策定など、防衛省のサイバー関連施策が進展しています。

防衛省は陸上自衛隊にサイバー分野の試験区分を新設し、入隊段階からキャリアを積ませるなどサイバー人材の確保・育成を目指す総合戦略を取りまとめました。

木原防衛大臣:

「自衛隊でしか得られない経験や付加価値などについて、より明確に発信することができるようになると考えておりまして、防衛省としては本文書に基づき、サイバー防衛能力の強化に向けて、スピード感を持って様々な施策を進めてまいります」

「サイバー人材総合戦略」ではサイバー分野における高度な技術や知見を持つ人材の確保に向けた方針を盛り込みました。

陸自の幹部候補生の採用試験を来年度から新設するほか、入隊時に業務の経験がなくても、サイバー関連の教育を受けた人材は関連する職種に登用します。

これに加えて防衛省は、AIの活用を推進するための基本方針を初めて策定しました。

情報の収集・分析や、無人で扱う装備品など7つの分野で重点的にAIの活用を図るとしています。