〔欧州株式〕軒並み反落=英0.56%安、独0.69%安(2日)

AI要約

欧州株式市場は2日、軒並み反落した。英FTSE100は0.56%安、ドイツDAXは0.69%安、フランスCAC40は0.30%安だった。

投資家はフランス総選挙の第2回投票やユーロ圏の価格インフレ率の高止まりに懸念を抱き、株価が低迷。英国の下院総選挙でも慎重な姿勢が見られた。

欧州市場への影響が限定的だとしつつも、フランスの選挙が欧州全体に影響を及ぼす可能性があるとの見方も出ている。

 【ロンドン時事】2日の欧州株式市場は軒並み反落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比45.56ポイント(0.56%)安の8121.20で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.69%安、フランスCAC40種指数は0.30%安、ストックス欧州600種指数は0.42%安だった。

 欧州株は、週末に控えるフランス総選挙の第2回投票や、ユーロ圏のサービス価格インフレ率の高止まりに対する懸念が出て、株価は低迷。英株でも下院総選挙を前に投資家の慎重姿勢が見られた。

 ストーンXのラザクザダ氏は「英総選挙は国内市場への影響はあるが、欧州市場に広範な影響を及ぼすことはない。ただ、フランスの選挙は欧州全体の状況を変える可能性がある」との見方を示した。

 FTSEの構成銘柄では、ハリケーンの影響で保険会社ビーズリーが5.24%安と下落率トップ。通信大手BTが2.94%安、業績見通しを維持した流通大手セインズベリーが2.87%安と続いた。一方、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループは1.98%高、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルは1.54%高だった。

 DAXでは、ハノーバー再保険(3.40%安)やミュンヘン再保険(3.26%安)、高級車メーカーのポルシェ(1.76%安)が売られた半面、エネルギー大手シーメンス・エナジー(3.77%高)や航空機エンジン大手MTUエアロ(3.38%高)が買われた。