円下落、161円台後半 37年半ぶり安値更新 東京市場

AI要約

2日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=161円台後半に下落し、1986年12月以来の安値を更新した。現在は161円64~65銭となっている。

トランプ氏の大統領選勝利見通しにより、長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが進んだ。市場関係者は、今後1、2カ月で165円までの円安が予想されている。

5日には米雇用統計が発表され、労働市場の好調が確認されれば、円相場のさらなる円安・ドル高が予想される。

 2日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=161円台後半に下落した。

 1986年12月以来、約37年半ぶりの安値を更新した。午後5時現在は161円64~65銭と前日比63銭の円安・ドル高。

 米国でトランプ氏が11月の大統領選で勝利すれば、財政赤字が膨らむとの見方から長期金利が上昇。日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。市場関係者は「円の先安観は根強く、今後1、2カ月で165円まで下落する」(国内銀行)との見方を示す。

 5日には6月の米雇用統計が発表される。労働市場の堅調さが確認されれば、円売り・ドル買いが一段と進む可能性がある。