円下落、161円70銭台 37年半ぶり円安水準

AI要約

2日の東京外国為替市場では、ドルに対する円相場が下落し、37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。トランプ前大統領勝利見込みやインフレ観測の高まりが円売りドル買いを促し、1ドル=161円70銭台を記録した。

日銀が追加利上げに慎重であるとの見方が市場で広まり、低金利の円を売って高金利のドルを買う取引が主流となった。現在、1ドル=161円69~72銭で取引されている。

ユーロに対しても円安が続き、1ユーロ=173円49~59銭で取引されている。市場では日米金利差の拡大が期待されており、円の売りが強まっている。

 2日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=161円70銭台を付けた。1986年12月以来、37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。米国で共和党のトランプ前大統領が大統領選に勝利するとの見方を支えにインフレ観測が高まり、日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが膨らんだ。

 市場は、日銀が急ピッチの追加利上げには慎重だとみており、低金利の円を売って高金利で運用に有利なドルを買う取引が優勢だった。

 東京市場の午後3時現在は前日比68銭円安ドル高の1ドル=161円69~72銭。ユーロは33銭円安ユーロ高の1ユーロ=173円49~59銭。