メキシコ次期大統領、現職と一線画すよう求める呼び掛けを一蹴

AI要約

メキシコの次期大統領は、現大統領と異なる立場を明確にする必要はないと強調し、国民を裏切る可能性があると述べました。

彼は自身の政策を示す前に、裁判官を国民の投票で選ぶ司法制度改革案を支持していることを再確認しました。

経験豊富な閣僚メンバーを指名しながらも、次期大統領はまだ具体的な政策プランを示していません。

メキシコ次期大統領、現職と一線画すよう求める呼び掛けを一蹴

(ブルームバーグ): メキシコのシェインバウム次期大統領は、ロペスオブラドール現大統領と一線を画すべきだとの指摘について、そうすればメキシコ国民を裏切ることになると一蹴した。

次期大統領は「『ロペスオブラドール氏と一線を画すべきだ』とする記事を新聞で読んだが、それはメキシコ国民と一線を画すことになる」と、ロペスオブラドール氏の当選を祝うイベントで語った。

シェインバウム氏は、退任する現大統領と対比した同氏の立場を明確にするよう求められている。イベントでは、裁判官を国民の投票で選ぶ司法制度改革案を支持しているとあらためて表明した。同氏は左派与党、国家再生運動(MORENA)を率いる現大統領に操られるとの見方を笑い飛ばしたことが過去にある。

主要日刊紙レフォルマが1日に配信した記事によると、6月の州知事選で野党の市民運動(MC)が勝利したハリスコ州の女性経営者らがシェインバウム氏に対し、同氏独自のスタイルを政府に持ち込むよう提案した。

法律で1期しか大統領を務められないロペスオブラドール氏は10月1日付でシェインバウム氏と交代する。

これまで指名された複数の閣僚メンバーはいずれも担当分野に精通しているとアナリストから評価されているが、シェインバウム氏はまだ具体的な政策プランを打ち出していない。

原題:Mexico’s Sheinbaum Declines to ‘Draw the Line’ With AMLO(抜粋)

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