「伝えたはずなのに、伝わっていなかった…」を防ぐための会話術

AI要約

山口拓朗氏による言語化の3要素である「語彙力」「具体化力」「伝達力」の重要性について紹介。

情報を伝える際は相手の反応や表情を見て、伝わっているか確認しPDCAサイクルを回すことが必要。

相手が理解していないサインを見逃さず、補足説明を行いながら伝達力を高める方法。

「伝えたはずなのに、伝わっていなかった…」を防ぐための会話術

 「とっさの質問にうまく答えられない」「『で、結局、何が言いたいの?』と言われる」「話し方やプレゼンの本を読んでも上達しない」……。そんな悩みを持つ方は、言語化の3要素である「語彙力」「具体化力」「伝達力」どれかが欠けていると指摘するのは、文章や話し方の専門家であり言語化のプロである山口拓朗氏。本連載では、山口氏による話題の書籍「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」の中から、知っているだけで「言語化」が見違えるほど上達するコツをご紹介していきます。

● 「アサーティブ」に伝えるとは?

 何かを伝えている最中には、「本当に伝わっているかどうか」を確認する必要があります。もしも、あまり伝わっていないようであれば、説明の仕方を変えたり、情報を補足したりしましょう。そうやってPDCA(計画・実行・評価・改善)を回していくことによって、あなたの伝える力、つまり言語化力はどんどん磨かれていきます。

● 「伝わっていない」サインとは

 相手に伝わったかどうかを判断する方法。それは、相手の表情や反応を観察することです。伝わっていない場合、相手は何かしらのサインを発しています。

 たとえば、表情が曇る、首をかしげる、眉間にしわが寄る、じっと押し黙る、ぼーっとしていてうわの空……など。相手がこのような反応を見せたときは、伝わっていない恐れがあります。

 そんなときは、返事を鵜呑みにせず、「伝わりましたか?」「ご不明点はありますか?」「◯◯の部分はご理解いただけましたか?」「ご質問はありますか?」のような言葉を投げかけて確認しましょう。

 相手が、あなたの話に違和感や疑問を抱いているようなら、それらが解消されるまで補足説明をしなければいけません。相手の表情と反応をバロメーターとして、言葉を届けていきましょう。

 *本記事は、山口拓朗著「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」から、抜粋・編集してまとめたものです。