ニュースワード「中国の反スパイ法」

AI要約

中国の反スパイ法について。2014年に制定され、スパイ摘発が強化されている。日本人の拘束も増加しており、恣意的な運用が懸念されている。

2015年以降、17人の日本人が同法違反容疑で拘束されており、5人が拘束状態にある。23年には改正法を施行し、スパイ行為の定義を拡大、摘発機関の権限を強めた。

摘発強化のため、国民に通報を奨励するなど新たな規定が導入されているが、その運用には懸念がある。

 中国の反スパイ法 中国でスパイ摘発について定めた法律。「国家安全」を最重視する習近平政権が2014年に制定した。15年以降、同法違反容疑などで拘束が確認された日本人は17人に上り、いまだ5人が拘束状態にある。

 23年には摘発強化に向けた改正法を施行。スパイ行為の定義を拡大したほか、摘発機関の権限を強め、国民に通報を奨励した。規定があいまいで、当局による恣意(しい)的な運用が懸念されている。(時事)