ジョージアの加盟手続き停止も 外国スパイ法成立で EU首脳

AI要約

欧州連合(EU)加盟国首脳は27日、ジョージアの加盟プロセスが事実上停止されかねないと表明。

ジョージアで外国スパイ法が成立し、EUの価値観に抵触する恐れがあるため、撤回を求めた。

ジョージアはEU加盟申請後、外国スパイ法案が可決されており、加盟への道が危うくなっている。

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)加盟国首脳は27日、EU加盟候補国で旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の加盟プロセスが「事実上停止されかねない」と表明した。

 同国で、外国から資金提供を受けるNGOなどを実質的に「スパイ」と見なす法律が成立したことが、EUの「価値観と原則」に抵触する恐れがあるとして、撤回を求めた。

 EUは首脳会議の採択文書で、ジョージアが「加盟への道を危うくしている」と指摘。外国スパイ法の「意図を明確に」するよう求めた。

 ジョージアはロシアによる2022年2月のウクライナ侵攻直後にEU加盟を申請し、昨年12月に加盟候補国と認められた。今年5月、ロシアに融和的な与党の主導で外国スパイ法案を可決。親欧米派のズラビシビリ大統領が拒否権を発動したものの、再可決され同法が成立した。