「中国強くなれば世界平和に」 新興国との連帯強調 習主席

AI要約

中国の習近平国家主席が外交関連イベントで演説し、世界平和への貢献や米国との対立について述べた。

習氏は陣営対立や他国への干渉に反対し、新興国との連帯を強調する一方、経済支援を約束した。

米中対立が激化する中、中国は新興国を取り込む方針を進めている。

 【北京時事】中国の習近平国家主席は28日、北京で開催された外交関連イベントで演説した。

 ウクライナや中東、朝鮮半島などの問題において「建設的な役割を発揮する」と表明。「中国の力が増せば、世界平和への希望も高まる」などと主張した。

 習氏は対立する米国を念頭に「陣営対立や、他国に対してどちらの側に付くか迫る行為に反対すべきだ」と強調。「腕力の強い者」の言いなりになってはならないと述べた。

 経済や安全保障面で米主導の対中包囲網が強まる中、習政権は新興国の取り込みを急ぐ。習氏は演説で、新興・途上国「グローバルサウス」との連帯を強調し、奨学金の提供やさらなる経済支援を約束した。