70歳代「年金支給時に最低準備したい金額」平均で1685万円。実際に貯蓄「1500~2000万円未満」は何パーセントいるのか

AI要約

年金の財政検証では、国民年金の拠出期間の延長や標準報酬月額の引き上げが注目されている。

老後資金の準備が課題となっており、70歳代世帯の平均貯蓄額が1685万円であり、1500~2000万円未満の世帯は6.6%である。

金融広報中央委員会の調査によると、70歳代世帯の平均貯蓄額は1757万円であり、中央値は700万円となっている。

70歳代「年金支給時に最低準備したい金額」平均で1685万円。実際に貯蓄「1500~2000万円未満」は何パーセントいるのか

5年に1度実施される年金の財政検証では、国民年金の拠出期間が40年に延長されるのか、標準報酬月額の上限が引き上げられるのかなどに注目が集まっています。

そもそも「年金だけで生活できる」とはいいきれない現代において、老後資金の準備は誰においても課題となっているのではないでしょうか。

公的調査で「年金支給時に最低準備したい金額」を聞いた問いでは、60歳代の平均金額は1956万円、70歳代の平均金額は1685万円となりました(二人以上世帯の場合)。

では、実際に70歳代世帯で貯蓄「1500~2000万円未満」なのは何パーセントなのでしょうか。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

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金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、「年金支給時に最低準備したい金額」を問う質問において、70歳代の回答は平均で1685万円となりました。

 ・20歳代:1763万円

 ・30歳代:1964万円

 ・40歳代:2068万円

 ・50歳代:1992万円

 ・60歳代:1956万円

 ・70歳代:1685万円

では、70歳代二人以上世帯で「貯蓄1500~2000万円未満」という世帯は何パーセントいるのでしょうか。

70歳代・二人以上世帯で「貯蓄1500~2000万円未満」の人の割合についても、同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」が参考になります。

まずは「金融資産を保有していない世帯」を含む調査からみていきましょう。

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500~2000万円未満の割合

 ・6.6%

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

 ・33.7%

●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

 ・平均:1757万円

 ・中央値:700万円

貯蓄1500~2000万円未満は6.6%、貯蓄1500万円以上でみると19.7%となりました。

では貯蓄保有世帯のみに限定するとどのように変化するのでしょうか。