北朝鮮で朝鮮労働党の中央委総会始まる 露朝新条約踏まえ議論か

AI要約

北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党の重要会議である中央委員会拡大総会が28日に開催され、今年上半期の施策などが話し合われている。

金総書記と党幹部らが出席し、五つの議題が提案され承認されたが、内容は明かされていない。

今後の外交・安全保障政策や軍事偵察衛星の打ち上げ計画が焦点であり、過去の失敗も踏まえて議論が行われる見通し。

北朝鮮で朝鮮労働党の中央委総会始まる 露朝新条約踏まえ議論か

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は29日、朝鮮労働党の重要会議である中央委員会拡大総会が28日に招集され、討議が始まったと報じた。今年上半期の党・政府の施策などを総括する。会期は不明で、数日間にわたるとみられる。

 会議には金正恩(キムジョンウン)党総書記や党幹部らが出席。五つの議題が提案され、全会一致で承認された。議題の内容は報じられていない。

 金総書記は19日、訪朝したロシアのプーチン大統領との間で、有事の際の相互軍事支援を定めた包括的戦略パートナーシップ条約に署名した。こうしたことも踏まえ、今後の外交・安全保障政策などについて議論するとみられる。

 また、軍事偵察衛星の今後の打ち上げ計画も焦点だ。前回の総会では2024年に3基の軍事偵察衛星を打ち上げる計画を示したが、5月下旬に打ち上げに失敗。まだ一基も成功しておらず、韓国では年内に3基との計画達成は困難だとの見方も出ている。【ソウル福岡静哉】