朝鮮労働党の中央委員会総会始まる 金正恩氏の軍事・外交政策に注目

AI要約

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金正恩総書記が軍事・外交政策について示す方針が注目される朝鮮労働党の中央委員会総会が開催された。

総会では今年の上半期の事業の総括や重要課題の議論が行われ、軍事偵察衛星の打ち上げ計画などが焦点となっている。

昨年の総会で軍事的な支援を盛り込んだロシアとの関係強化や、韓国との関係転換が話題となったが、今回は韓国との関係について金氏がどのように言及するかが注目されている。

朝鮮労働党の中央委員会総会始まる 金正恩氏の軍事・外交政策に注目

 北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、朝鮮労働党の重要政策を決める中央委員会総会が28日に始まったと報じた。有事の際の軍事的な支援を盛り込んだ条約を結んだロシアとの関係強化や、軍事偵察衛星の打ち上げ計画が進むなか、金正恩(キムジョンウン)総書記が軍事・外交政策についてどのような方針を示すのか注目される。

 同通信によると、総会では今年の上半期の事業を総括し、今後の重要課題を議論する。五つの議題が示されたという。議題や会期は明らかにされていない。

 軍事面では、開発に力を入れる軍事偵察衛星の打ち上げ計画が焦点となる。昨年12月の総会では2024年に軍事偵察衛星を追加で3基打ち上げる方針を示したが、5月、今年最初の打ち上げに失敗した。

 また、昨年12月の総会では、同じ民族として「平和統一」の対象としていた韓国との関係について、金氏が「敵対的な国家関係、戦争中の交戦国関係」と宣言し、南北政策を転換した。今回の総会で韓国との関係について、金氏がどのように言及するかも注目されている。(ソウル=太田成美)