“大葉”と“しそ”何が違う?同じと思ってる人多いみたいですが…実は「明確な違い」
大葉としその違いについて解説。しそは植物の学術名で、大葉は商品名。青じその葉を大葉として販売している。
大葉の名前の由来や起源について。もともとは小さい芽が主流で販売されていたが、青じその葉を大葉として区別するために名付けられた。
全国調査では、大葉と呼ぶ人が42%を上回っていることがわかっている。
“大葉”と“しそ”って、何が違うかご存じですか?
イカの生き造りに大葉。うなぎにも、冷ややっこにも。いま旬を迎えている大葉ですが、しそとの違いを知っていますか?
街の人(40代)
「色とかが違うかな、あと厚さが違うとか。全然意識しないでスーパーとかで買ってた」
街の人(60代)
「しそって赤いものもありますもんね。大きさも違う?」
「しそは薬味に使わないよね?大葉は薬味に使っても」
大葉としそには様々な認識があります。一体、何が違うのでしょうか?大葉の名産地、愛知県豊橋市で50年以上続く「しそ農家」の3代目、豊橋温室園芸農業協同組合・大葉部会・企画広報役員の白井己裕さんに教えてもらいました。
白井さん
「日本で出回る大葉の3枚に1枚が、豊橋温室園芸組合から出荷されたもの」
日本に出回る大葉の3枚に1枚を生産している大葉のプロが、しそとの違いについて解説!大葉としそには決定的な違いがありました。その違いとは何なのでしょうか?
大葉としその違い、まずしそは?
白井さん
「しそは、いわゆる植物の学術名」
しそは学術名?では大葉は?
白井さん
「大葉というのは、いわゆる商品名」
大葉は商品名で、しそは学術名。どういうこと?
白井さん
「しそは大葉、青じそ、赤じそ、そういった全体を表すものであります。その中の青じそを大葉という商品名で、我々の組合で売り出したのが始まり」
しそは「赤じそ」や「青じそ」などシソ科の植物全体を指す名前なんです。そのなかの「青じそ」の葉を「大葉」と名付け販売しました。
では、なぜ大葉と名前をつけたのでしょうか?
白井さん
「もともと大葉の前に小さい芽(芽じそ)大葉の赤ちゃんみたいなものが主流で売られていた。それと区別をするため」
もともと青じそは刺し身の薬味などに使われる芽の部分「芽じそ」を販売していました。その後、育った葉も販売。その際に青じその「芽」と「葉」と区別するために大葉と名付けられました。
ちなみに、「大葉」と「しそ」どちらの名前で呼ぶ人が多いのか全国調査が行われています。「大葉」と呼ぶ人は54%で「しそ」と呼ぶ人は42%を上回っています。