フェラーリ初の電気自動車も生産 新プラント「e-ビルディング」が完成

AI要約

フェラーリが2024年に新工場「e-ビルディング」の落成式を行った。

同工場ではエンジン車、ハイブリッド車、電気自動車の生産が行われる。

環境への配慮も特徴であり、再生可能エネルギーの利用や再利用が行われている。

フェラーリ初の電気自動車も生産 新プラント「e-ビルディング」が完成

伊フェラーリは2024年6月21日(現地時間)、「e-ビルディング」と呼ばれる新プラントの落成式を行ったと発表した。

フェラーリe-ビルディングは、同ブランドのエンジン車やハイブリッド車、さらにフェラーリ初となる電気自動車を生産するために建設された新工場。ファサードや主要な内部空間はMCA(マリオ・クチネッラ・アーキテクツ)とフェラーリチームの共同で設計し、2年の工期を経て完成した。

フェラーリによれば、同施設では高電圧バッテリーやeアクスル、モーターといった、極めて重要な電気コンポーネントも生産される予定。すべてのエンジンおよびモーターをひとつのプラントに統合することにより、既存の施設間でのすべての生産活動をより効率的に再編成・再配置し、生産ニーズに対して迅速に対応する狙いがあるという。

環境への配慮も同施設の大きな特徴とされている。ルーフには3000枚以上の太陽光発電パネルが設置され、ピーク時は1.3MWの電力を供給。e-ビルディングで使用されるエネルギーはすべて社内外からの再生可能エネルギーとなっており、生産サイクルにおいても、エネルギーおよび雨水が再利用される。

e-ビルディングの主なデータは以下のとおり。

・総床面積:4万2500平方m

・フロア構成:地下(一般システム)、1階(車両組み立ておよび物流)、中2階(一般システムおよびオフィス)、2階(車両組み立て/エンジンおよびコンポーネント)

・太陽光発電:太陽光発電パネル3000枚以上、ピーク電力1.3MW

・デジタルインフラ:生産管理用Wi-Fi 6.0(組み立て中の部品の位置特定および3D表示、無人搬送車の衝突防止などを実現)

・浄水処理:雨水の集水・処理および再利用のための貯水槽(200立方m)と余剰流量制御用のラミネートタンク(1000立方m)を完備

(webCG)