EVファンは熱視線? 駐車場で発電「ソーラーカーポート」、導入メリットと大注意点とは

AI要約

ソーラーカーポートは、太陽光発電を活用した駐車場施設で、次世代車への充電や環境対策に活用される。

国の補助金制度を通じて、ソーラーカーポート事業が支援され、再生可能エネルギーの普及が進む。

補助金を受けるには、自家消費や停電時の給電システムなどいくつかの要件がある。

EVファンは熱視線? 駐車場で発電「ソーラーカーポート」、導入メリットと大注意点とは

 皆さんは、ソーラーカーポートをご存じだろうか。

 ソーラーカーポートとは、屋根をソーラーパネルにしたカーポート(簡易車庫)、または屋根の上にソーラーパネルを設置したカーポートを指す。自宅で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を充電するために利用でき、設置について補助金制度の受付が始まっている。駐車場にソーラーパネルを組み合わせた設備で、近年のEVやPHVなど環境対応の電動車の需要が高まるに連れて注目されている。

 ソーラーカーポートは

「駐車場を活用した太陽光発電施設」

と捉えることができ、CO2削減を目的とした再生可能エネルギーの活用、普及に向けて環境省などが導入を勧めている。個人宅の小型のものでは外の駐車場に開放型の屋根を設置するものが一般的で、屋根の上にソーラーパネルを設置している。ソーラーカーポートは個人宅の駐車場への設置だけでなく工場や商業施設、学校などの公共施設への設置を求められており、環境対策の一環として注目されている施設である。

 今回募集されている補助金は「令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金」制度の一部であり、ソーラーカーポート事業に対する補助金となっている。この制度ではソーラーカーポートのほかに蓄電池のような充電設備や給電設備も対象になっており、環境エネルギー活用のほかに停電時の緊急電源として活用することも目的に含まれている。

 補助金を受けるための要件もいくつかあり、

・ソーラーカーポートで発電した電気の50%を敷地内で自家消費する

・停電時に給電可能なシステムである

ことなど、発電だけでなく自然エネルギーを積極的に消費するための補助金としてある補助金の募集期間は次とおりだ。

・1次募集期間:2024年4月23日~2024年5月21日

・2次募集期間:2024年6月18日~2024年7月16日

なお今回の国の補助金制度は

「法人、事業者向け」

のため、個人宅に設置する場合には利用できない。ただし補助金には国だけでなく各地方自治体の補助金制度などもあり、個人でも利用できる場合があるため、自治体に確認するとよいだろう。