ブラジル・CBMMがニオブ系次世代電池開発。双日、東芝と

AI要約

ブラジルの資源会社CBMMは、双日と東芝と共同でNTOを負極に用いた次世代リチウムイオン電池の開発を行い、電気バスの走行実験を始めた。

NTOを使用した電池は従来の黒鉛系と比べて容量が2倍とされ、2025年春に製品化を目指している。

CBMMはフェロニオブのトップメーカーであり、超急速充電が可能な電気バスを使って、アラシャ鉱山で走行実験を実施した。

 ブラジルの資源会社で、製鋼用フェロニオブのトップメーカー、CBMMは、双日、東芝と共同で、ニオブチタン酸化物(NTO)を負極に用いた次世代リチウムイオン電池を開発した。今月、同電池を搭載した電気バスの走行実験を開始した。NTOを用いた電池による走行実験は世界初という。3社は2025年春をめどに製品化する計画。

 NTOを負極材にするリチウムイオン電池は、黒鉛系の従来電池と比べ容量が2倍とされる。CBMMなど3社は、18年6月に共同開発契約を締結。商業化に向け、試作セルの開発などに取り組んできた。今回の走行実験は、CBMMのアラシャ鉱山(伯ミナスジェライス州)で実施。超急速充電が可能な電気バスを使い、約10分間走行した。

 CBMMは、高張力鋼やステンレス鋼などの副原料に使うフェロニオブの世界トップメーカー。CBMMには日本製鉄、JFEスチールなどが出資している。