【インド】日本電解、銅箔製造でヒンダルコと協業

AI要約

日本電解とヒンダルコ・インダストリーズが、インドで車載用リチウムイオン電池向け銅箔の製造に関する基本合意を結んだ。

日本電解が技術支援や製造装置の提供を行い、数千トン規模の年産能力を持つ工場の建設を見込む。

2024年初頭からインド市場向けに車載電池用の銅箔を供給する予定。

 電解銅箔メーカーの日本電解は14日、インドの財閥アディティヤ・ビルラ・グループ傘下の金属大手ヒンダルコ・インダストリーズと車載用リチウムイオン電池向け銅箔の製造に関する基本合意を結んだと発表した。銅箔製造はインド初とみられる。電動車の需要拡大が目覚ましいインド市場への展開の足がかりを作る狙い。

 数千トン規模の年産能力を備えた工場の建設を見込む。日本電解が技術者を派遣し、工場の設計といった技術支援や社員教育などのコンサルティングに加え、製造装置を販売。対価として1,000万米ドル(約15億8,000万円)とロイヤルティーなどの追加費用を受け取る。

 9月19日までに最終合意する見通し。日本電解の幹部はNNAに対し、「ヒンダルコから声がかかった」と経緯を説明したうえで、「現段階で当社がインドで銅箔製造に参入することは考えていない」と当面の方針を語った。2024年初頭からインド市場向けに車載電池用の銅箔を販売しており、7月ごろから本格的に供給する予定だ。