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ダライ・ラマ14世、後継者問題まだ考えず-訪印の米議員団と面談へ
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が後継者問題について考えていないと述べる。中国との対立が続く中、不透明感が高まっている。
ダライ・ラマはチベット亡命政府で全力を挙げて人々を助けると語り、後継者問題は中国との対立の焦点となっている。
中国がチベットを併合後、ダライ・ラマはインドに逃れ、中国は彼を分離主義者として見なしている。米議員団はダラムサラでダライ・ラマに会う予定で、中国との対話が難航している。
(ブルームバーグ): チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は17日、自身の後継者問題についてはまだ考えていないと述べた。中国がチベットとその指導者の将来について主導権を握ろうとする中で不透明感が一段と増している。
88歳のダライ・ラマはチベット亡命政府があるインド北部ダラムサラで「重要なことは、私が生きている限り、できる限り多くの人々を助けるため全精力を使うべきだということだ」と記者団に語った。チベット仏教は転生(生まれ変わり)によって高僧の地位が継承されるとしている。
ダライ・ラマの後継者問題を巡っては、そのプロセスに干渉しないよう中国政府に警告している米国などの国々と中国が対立。チベット仏教徒は、ダライ・ラマの死後に複数の後継者が現れる可能性を含め、激動の時代に備えている。
中国がチベットを1950年代に併合すると、ダライ・ラマは他の僧侶らと共にインドに逃れた。中国はチベット統制を強化し続けており、ダライ・ラマを分離主義者と見なしている。
米議員団は今週、ダラムサラでダライ・ラマに会う予定。ペロシ元米下院議長も同行する。米議会はダライ・ラマや他の指導者たちとの協議に再び参加するよう中国に促す法案を数日前に可決したばかりで、バイデン米大統領は法案に署名する予定。
中国とダライ・ラマ側は2010年に話し合いが決裂。それまでは長年にわたり対話を続けていた。
原題:Dalai Lama Says He’s Not Considering Reincarnation Yet (抜粋)
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