イエレン米財務長官、企業の競争欠如がインフレの一因になったと示唆

AI要約

イエレン米財務長官は、企業による値上げを可能にする競争の欠如が米国のインフレの一因になったと指摘。

現在の生活費上昇の大半は住宅に関連し、住宅所有者の消極的なロックイン効果も影響すると述べた。

雇用市場は速いペースで雇用が創出されているが、インフレへの脅威となっているわけではないと述べた。

(ブルームバーグ): イエレン米財務長官は、企業による値上げを可能にする競争の欠如が米国のインフレの一因になったと示唆した。一方で、現在の生活費上昇ペースの大半は住宅に関連していると指摘した。

イエレン氏は13日、CNBCとのインタビューで、「競争が限られ、プライス・コスト・マージンが高いセクターは多い」と発言。

「競争が欠如しており、企業は健全な値上げや利益獲得が可能になっている。現政権下で非常に積極的に実施されてきた反トラスト政策は、価格を引き下げてそれを相殺するために、市場における効果的な競争を確保することが目的だ」と述べた。

これまでに住宅ローン金利が低かったことは、住宅所有者が売却に消極的になる「著しいロックイン効果」を生み出したとも、同氏は話した。

雇用市場については、「それがインフレへの脅威となっているようには見受けられない」と指摘。「極めて速いペースで雇用は創出されている。しかし、失業率はやや上昇している」とし、「労働市場は現在、新型コロナウイルス禍前のような状況に似ており、賃金は上昇しているが、そのペースは緩やかだ」と語った。

原題:Yellen Suggests Lack of Competition Contributed to High Prices(抜粋)

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