〔米株式〕NYダウ反落、339ドル安=ナスダックも安い(11日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、FOMCへの警戒感から売りが先行し、反落している。

FOMCでは政策金利の据え置きがほぼ確実視されているが、市場参加者はCPIやドットプロットなどの発表を見極めており、利益確定の売りが先行している。

個別銘柄ではアップルが上昇し、その他の銘柄は下げが目立っている。

 【ニューヨーク時事】11日午前のニューヨーク株式市場は、この日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感から売りが先行し、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比339.46ドル安の3万8528.58ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は45.88ポイント安の1万7146.65。

 11~12両日に行われるFOMCでは、政策金利の据え置きがほぼ確実視されている。ただ、利下げに慎重な米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言が相次ぐ中、12日に発表される5月の消費者物価指数(CPI)やFOMC後に発表される最新の経済・政策金利見通し(ドットプロット)、パウエルFRB議長の記者会見などの内容を見極めたいとの見方から、利益確定の売りが先行している。

 個別銘柄では、アップルが上昇。アップルは前日、米オープンAIの「チャットGPT」との連携や、独自の生成AI(人工知能)「アップルインテリジェンス」の導入などを発表した。一方で、JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレスなどの下げが目立つ。ダウ30種構成銘柄以外では、自社株買いを行うと発表したゼネラル・モーターズ(GM)が上昇している。