〔米株式〕NYダウ反落、87ドル安=引け際に売り(7日)☆差替

AI要約

週末のニューヨーク株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比87.18ドル安の3万8798.99ドルで引けた。ナスダック総合指数も39.99ポイント安の1万7133.13で終了。

5月の雇用統計では非農業部門就業者数が市場予想を上回り、労働市場の堅調さが示された。ただし、失業率が悪化し、内容の一部が修正された影響で取引は波乱含み。

ダウ銘柄ではユナイテッドヘルス・グループなどが下落。一方、スリーエムは上昇。

 【ニューヨーク時事】週末7日のニューヨーク株式相場は、引け際に売りが強まり、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比87.18ドル安の3万8798.99ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は39.99ポイント安の1万7133.13で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比865万株増の8億3767万株。

 朝方発表された5月の雇用統計によると、特に注目が高い非農業部門就業者数は前月比27万2000人増と、前月実績と市場予想を大幅に上回り、労働市場の堅調さが示された。平均時給も伸びが加速して利下げ期待が後退。米長期金利が上昇し、取引序盤のダウ平均は売りが先行した。

 ただ、失業率が前月から悪化したほか、就業者数については過去の公表分が下方修正された。全体の内容が消化されると、ダウは値を戻し、午前に一時200ドル超高となる場面もあった。

 中盤にかけては材料難となり、プラス圏で動意に乏しい展開。終盤は来週の消費者物価指数(CPI)公表、連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなる中、前日終値を挟んで方向感に欠ける値動きが続いたが、引け際に売りが強まった。

 ダウ銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループが2.2%安。ウォルマートが1.9%安。マクドナルドが1.7%安。ホーム・デポが1.2%安。

 一方、スリーエムは2.7%高。