ジャナスのCLOファンド、運用資産100億ドル突破-市場シェア90%

AI要約

ジャナス・ヘンダーソンが運用するCLOに連動する最大の上場投資信託(ETF)の運用資産が100億ドルに達し、市場シェアは約90%に達している。

このETFは金利上昇に強く、過去1年間の運用成績は約9%で、他の一般的な債券ETFよりも成績が優れている。

ジャナスはCLO関連のETF分野で圧倒的な存在感を示し、急成長するニッチ分野での支配力を強化している。

(ブルームバーグ): ローン担保証券 (CLO)に連動する最大の上場投資信託(ETF)は運用資産が100億ドル(約1兆5700億円)に達した。このETFを運用するジャナス・ヘンダーソンは急成長するニッチ分野での支配をさらに強める格好となった。

10日の発表によると、ジャナス・ヘンダーソンの「AAA・CLO・ETF」(銘柄コード:JAAA)は今や100億ドル超の資産を有し、トップクラスのCLO ETF市場で約90%のシェアを占めている。CLOファンド約12本中、2位に付けるのはジャナスの「B-BBB・CLO・ETF」(同JBBB)で、資産規模は約6億6600万ドル。

ジャナスはCLOを保有するETFの分野で圧倒的な存在感を示してきた。CLOはレバレッジドローンを裏付けとする債券で、変動金利のため、金利の上昇に伴い収益が増える。JAAAは市場で最初に取引を開始したファーストムーバーでも最安値のファンドでもないが、それらにかなり近い。

JAAAはこの種のファンドとしては2番目に古く、2020年10月に取引を開始。アクティブ運用のエクスポージャーを提供する。ブラックロックなどがライバル商品をローンチしているものの、ジャナスが首位の座を獲得した。

今のところ、金利上昇がJAAAを後押ししている。2023年末に約53億ドルだった資産は、今年1-6月にほぼ倍増した。過去1年間の運用成績はトータルリターンベースで約9%。iシェアーズ・コア米総合債券ETF(AGG)の成績は約2%となっている。

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原題:Janus CLOs-for-the-Masses Fund Hits $10 Billion in Zero-Sum Race(抜粋)

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