孫のために山手線を「逆回り」する予定です。乗車駅の隣駅で降りるので最短距離の運賃を払えばいいですか?

AI要約

山手線や大阪環状線などを大回りで利用する際に注意すべきポイントを解説。

運賃を最小限に抑えるための特例ルールや、利用する際の注意点を紹介。

特例ルールが適用される条件や、ルールが適用されないケースについて詳細に説明。

孫のために山手線を「逆回り」する予定です。乗車駅の隣駅で降りるので最短距離の運賃を払えばいいですか?

電車好きな子どもがいる家庭では、あえて山手線を大回りで乗るケースもあるでしょう。山手線を大回りで利用するときは、最短距離の運賃のみで利用できる場合とできない場合があるため、注意が必要です。

同じ電車に長時間乗りたいときは、1日乗車券の利用なども検討しておきましょう。

今回は、山手線や大阪環状線といった路線で大回りをしたときの運賃や注意点などについてご紹介します。

JR東日本の山手線や、JR西日本の大阪環状線など、駅が円形でつながっている路線は複数あります。山手線では、電車が東京駅から見て品川・渋谷方面の外回りと上野・池袋方面の内回りに分かれていますが、ずっと乗っていればやがて同じ駅へと戻ってきます。

JR西日本の大阪環状線では、1周する電車としない電車があるため、利用時には注意が必要です。一部の路線は、途中までは大阪環状線と同じ駅を通りますが、途中で大阪環状線から離脱する列車もあります。

両路線とも、もし最短距離を使わずに電車を利用したときは、場合によって追加料金が発生するケースもあります。電車をあえて遠回りで乗る大回り乗車を利用するときは、切符のルールを知っておくことが大切です。

JR東日本によると、山手線や大阪環状線を含む「大都市近郊区間内」のみを利用するときは、運賃計算の特例として実際に利用した経路にかかわらず最短距離の経路で計算した切符代のみでよいとされています。

例えば、東京駅から山手線の外回りを利用して神田駅で下車をすると、通常なら電車が走行した29駅分の走行距離に応じた運賃が発生します。しかし、神田駅は東京駅の隣であるため、ルールが適用されて実際に支払う金額は1駅分の運賃で済むのです。

大阪環状線も同様に、大阪駅から外回りを利用して隣の福島駅へ行っても、実際に発生するのは福島駅までの1駅分の運賃のみです。

ただし、ルールは同じ駅を通らず、途中下車もしていない場合に適用されます。もし山手線で東京駅から外回り電車に乗り、再び東京駅を超えて有楽町駅まで乗った場合は、特例が適用されない可能性があるため、降車した駅で駅員に確認が必要です。