松浦鉄道、10月1日に運賃改定 有田~伊万里間は550円に

AI要約

松浦鉄道が国に鉄道事業の旅客運賃上限変更の認可申請を提出した。

申請内容や背景、適用日時などが記述されている。

運賃改定は2024年10月1日を予定しており、収支改善を目的としている。

松浦鉄道、10月1日に運賃改定 有田~伊万里間は550円に

 松浦鉄道は、国土交通省九州運輸局に対し、鉄道事業の旅客運賃上限変更に関する認可申請を、5月29日付で提出した。

 同社が国に申請した「上限運賃」は、有田~伊万里間を例とすると、大人普通旅客運賃が550円(現行460円)、大人通勤定期運賃(1か月)が2万460円(現行1万7270円)、同通学定期運賃(1か月)が1万4190円(現行1万1980円)。1日乗車券の価格は変更しない。なお、実際に適用する「実施運賃」については、申請の認可後、あらためて届け出る。有田~伊万里間は上限運賃と同額で実施運賃を設定するが、佐世保~佐々間などの一部区間では、上限運賃より割安な特定運賃を、実施運賃として設定する。特定運賃区間における大人普通運賃の設定予定額は、佐世保~泉福寺間が270円(現行230円)、佐世保~大学間が460円(現行390円)、佐世保~佐々間が650円(550円)など。

 松浦鉄道は、運賃改定の背景に、沿線地域の人口減少、新型コロナウイルス感染症の流行による乗降人員数減少のほか、燃料軽油価格や人件費の高騰、資材仕入価格の上昇といった要因があると説明。今後も沿線地域の公共交通として、安全・安心のサービスを持続的に提供すべく、収支の改善を目的とした運賃改定を決めたとしている。なお、同社の運賃改定は、2016年4月以来のことであるという。

 運賃の改定は、2024年10月1日を予定している。