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老後のために「年利3%」で毎月2万円を運用すると、20年後にはいくらになる?
老後の資産形成に投資が注目されており、年利3%を目標としたシミュレーションが重要。
投資による資産形成にはリスクもあり、税金の対象となることにも留意が必要。
NISAやiDeCoを活用することで節税も可能であり、個々の状況に応じて適切な方法を選択することが重要。
![老後のために「年利3%」で毎月2万円を運用すると、20年後にはいくらになる?](/img/article/20240606/66615a87bb2cd.jpg)
老後の資産形成として、投資をする方は少なくないようです。投資をする際の目安として、年利3%を目標とする方もいるでしょう。
もし投資をするときは、事前にシミュレーションをしておくと、実際にいくら資産形成ができるのかの目安が分かるためおすすめです。
今回は、年利3%で2万円を運用したときの運用収益や、目標達成を狙うコツなどについてご紹介します。
今回は、金融庁の「つみたてシミュレーター」を基にシミュレーションをします。年利3%で毎月2万円を積み立てた場合における経過年数ごとの金額は以下の通りです。
●5年:元本120万円、運用収益9万円、合計129万円
●10年:元本240万円、運用収益39万円、合計279万円
●15年:元本360万円、運用収益94万円、合計454万円
●20年:元本480万円、運用収益177万円、合計657万円
20年間年利3%で順調に積み立てられると、177万円の利益を得られます。ただし、投資は必ずしもシミュレーション通りにいくわけではありません。あくまで資産形成の目安なので、元本割れのリスクもある点に注意が必要です。
■収益は税金の対象に
通常、投資で得た利益には税金がかかります。先述した例では、20年後に売却したら運用収益である177万円が課税の対象です。
国税庁によると、上場株式などの利子や配当による収益には20.315%が源泉徴収されます。例えば177万円の収益を得た場合にかかる所得税は35万9576円です。支払時に源泉徴収されるので、141万424円が実際に受け取れる収益となります。
利子の支払時に源泉徴収されているため、確定申告はできないようです。
■節税をしたいならNISAやiDeCoを使う方法も
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)は、例外的に運用収益が非課税扱いになります。少しでも節税をしたいなら、利用するのも方法の一つです。
NISAは18歳から利用でき、いつでも引き出せる点がメリットです。
iDeCoは、20歳以上65歳未満の方が利用できます。積み立てたお金が引き出せるのは、60歳以降です。60歳以降で受け取る際に公的年金等控除か退職所得控除の対象になり、掛け金も全額所得控除となるメリットがあるようです。
必要に応じてお金を引き出せる状態にしたいならNISA、老後の資産形成ならiDeCoが向いているといえるでしょう。