銃撃されたスロバキア首相が退院、一時は「生命を脅かす状態」

AI要約

5月15日に銃撃されたスロバキアのフィツォ首相が病院から退院し、自宅で療養中であることが明らかになった。

容疑者は汚職の捜査を行う特別検察官事務所の廃止など政権の政策に反対し、犯行を決意したと述べている。

銃撃されたスロバキア首相が退院、一時は「生命を脅かす状態」

 スロバキア中部で5月15日に銃撃され、病院で治療中だった同国のフィツォ首相が退院したと、病院側が31日明らかにした。首都ブラチスラバの自宅で療養しているという。

 フィツォ氏は15日、同国中部ハンドロバで71歳の男に至近距離から腹部などを撃たれた。一時は「生命を脅かす状態にある」とされたが、緊急手術を受けて一命を取り留めた。最近は容体が回復し、自身で食事もとれるようになったと伝えられていた。

 スロバキアのメディアが伝えた裁判所への提出資料によると、容疑者の男は、汚職の捜査を行う特別検察官事務所の廃止などフィツォ政権が進める政策に反対し、犯行を決意したと語ったという。(ベルリン=寺西和男)