モルドバのエネルギー支援 米長官訪問、大統領と会談

AI要約

ブリンケン米国務長官がモルドバを訪問し、サンドゥ大統領と会談。親欧米のサンドゥ政権はロシアのウクライナ侵攻を非難し、国内では親ロシアの野党との対立が深まっている。

ブリンケン氏は会談後、エネルギー支援を表明。モルドバはEU加盟交渉開始が決定され、国民投票でEU加盟に向けた憲法改正の是非が問われる予定。

親ロシア勢力が実効支配する「沿ドニエストル共和国」が存在し、ロシア軍が駐留している状況も注目されている。

 ブリンケン米国務長官は29日、旧ソ連モルドバの首都キシナウを訪問し、サンドゥ大統領と会談した。親欧米のサンドゥ政権は隣国ウクライナへのロシアの侵攻を非難し、国内では親ロシアの野党勢力と対立を深める。ブリンケン氏は会談後の記者会見で、サンドゥ政権を支えるエネルギー支援を表明した。

 モルドバは昨年12月の欧州連合(EU)首脳会議で、ウクライナと共に加盟交渉開始が決まった。今年10月の大統領選と同時にEU加盟に向けた憲法改正の是非を問う国民投票を行う。モルドバ東部には親ロシア派が実効支配する「沿ドニエストル共和国」があり、ロシア軍が駐留している。(共同)