邦人男児刺殺、偶発的と中国警察 日中関係の悪化を懸念か

AI要約

中国広東省深センで日本人の男子児童(10)が刺殺された事件で、地元警察が「偶発的な事件」と判断したと報じられた。

日本人を故意に狙った犯行ではないとの印象を広め、日中関係のさらなる悪化を避けたい思惑がある。

犯行直後に拘束された容疑者の男は容疑を認めており、単独犯だとしている。

 【深セン共同】中国広東省深センで日本人の男子児童(10)が刺殺された事件で、地元紙、深セン特区報(電子版)は20日、地元警察が「偶発的な事件」と判断したと報じた。日本人を故意に狙った犯行ではないとの印象を広め、日中関係のさらなる悪化を避けたい思惑があるとみられる。

 6月に江蘇省蘇州で日本人母子らが中国人の男に切り付けられた事件も中国政府は「偶発的な事件」と判断した。

 同紙によると、犯行直後に拘束された容疑者の男は容疑を認めている。単独犯だという。2015年と19年に、公共通信施設を破壊した容疑や虚偽情報を流した公共秩序騒乱容疑で身柄を拘束されたことがあるという。