台湾、米国等との協力で戦闘効率が向上=国防相

AI要約

台湾国防相が米国との安全保障協力の重要性を強調し、戦闘効率の向上につながっていると述べた。

台湾と米国、他の友好国、同盟国との軍事協力が密接になり、戦闘効率の大幅な向上をもたらしている。

中国の干渉を避けつつも、台湾は米国との防衛関係を強化し、軍事協力を進めている。

台湾、米国等との協力で戦闘効率が向上=国防相

Ben Blanchard

[台北 19日 ロイター] - 台湾の顧立雄国防部長(国防相)は18日、記者団に対し、台湾は米国その他の友好国や同盟国との安全保障協力が深化したことにより、戦闘効率が向上したと述べた。発言は19日に報道が解禁された。台湾要人が米国との軍事協力に言及するのは珍しい。

顧氏は「過去数年間、台湾と米国、他の友好国、同盟国は安全保障上の連携を常に強化し、軍事協力を拡大、深化させ続けてきた」と説明。「このことは国家(台湾)の戦闘効率および地域の平和と安定に寄与した」と語った。

軍事協力は単に「形式的」なものではなく、戦闘効率の「大幅な向上」に照準を合わせたものだと指摘。ただ、「国際情勢に照らし、また友好国、同盟国を尊重することに鑑み、不要な干渉を避けるためにも」、国防部は軍事協力について喧伝(けんでん)してこなかったと述べ、中国による干渉への警戒感をにじませた。

台湾は米国その他の同盟国との間で、条約に基づく防衛関係を築いていない。ただ米国は法律により、台湾に自衛手段を提供する必要があり、米台は軍高官の相互訪問や合同訓練を行っている。

中国はしばしば米台の軍事協力に対して怒りを爆発させ、台湾に武器を売却する米軍事企業に繰り返し制裁を科している。