暗殺未遂は「火遊びの結果」 ロシア報道官、ウクライナ支援巡り 米大統領選

AI要約

ロシアのペスコフ大統領報道官は、トランプ前米大統領の暗殺未遂事件で拘束された容疑者とウクライナの関係についてコメントした。

容疑者はロシア侵攻下のウクライナに渡り、政治闘争が激化していることを示唆した。

ウクライナのゼレンスキー大統領も容疑者の速やかな拘束を歓迎し、トランプ氏の安否を確認した。

 ロシアのペスコフ大統領報道官は16日、トランプ前米大統領の暗殺未遂事件で拘束された容疑者とウクライナの関係が取り沙汰されていることについて「火遊びには結果が伴う。米情報機関にとって頭の痛い問題であるはずだ」と述べた。

 タス通信が伝えた。バイデン政権のウクライナ支援で米国の政治対立が増幅されているとやゆした格好。

 11月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏は支援に懐疑的。容疑者は支援目的でロシア侵攻下のウクライナに渡った経験があると報じられており、X(旧ツイッター)に「ウクライナで戦い、死にたい」と投稿していた。

 ペスコフ氏は、7月に続く暗殺未遂に「政治闘争は激化しており、さまざまな手段が使われている」とコメント。ロシアは「状況を注視しているが、これまでいかなる形でも介入したことはなく、現在も介入していない」と主張した。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、Xに「トランプ氏が無事で無傷であると知ってうれしい」と投稿。容疑者の速やかな拘束に安堵(あんど)していると表明した。ゼレンスキー政権はトランプ氏の再登板を警戒している。