トランプ氏、またも暗殺未遂事件 ゴルフ中にライフルで狙われたか「近くで銃声、安全で元気」

AI要約

トランプ前大統領が南部フロリダ州のゴルフ場で暗殺未遂事件に遭遇し、容疑者が拘束された。トランプ氏にけがはなく、容疑者はSNSでトランプ氏を批判していたことが明らかになっている。

大統領警護隊が銃撃事件を未然に防ぎ、容疑者が拘束される一部始終が報じられた。容疑者はAK47型ライフル銃などを持ち込んでおり、事件前にトランプ氏が安全を確認していたことも明らかになった。

トランプ前大統領は無事を報告し、政治的暴力を非難する声が上がっている。事件を受け、トランプ氏の周辺での警備強化が検討されている。

トランプ氏、またも暗殺未遂事件 ゴルフ中にライフルで狙われたか「近くで銃声、安全で元気」

 米連邦捜査局(FBI)は15日、大統領選・共和党候補、トランプ前大統領(78)に対する暗殺未遂と思われる事件が南部フロリダ州のゴルフ場で発生し、捜査していると発表した。

 トランプ氏にけがなどはない。拘束されたライアン・ラウス容疑者(58)は、SNSでトランプ氏を批判するなどしていた。トランプ氏は7月に東部ペンシルベニア州での選挙集会で演説中に銃撃され、耳を負傷。わずか2カ月で2度も狙われた事態に、関係各方面が大きな衝撃を受けている。

 米メディアによると、15日午後1時半ごろ、トランプ氏がウエストパームビーチに所有するゴルフ場でプレー中、1~2ホール先で安全確認していた大統領警護隊(シークレットサービス)が、茂みから銃身が突き出しているのを発見し、発砲した。トランプ氏とは数百メートル離れていた。関与したと思われる男が茂みから走り出て黒い車で逃走したが、当局が車を停止させ、身柄を拘束した。現場の茂みからは、スコープ付きのAK47型ライフル銃、バックパック2個、ゴープロカメラが押収された。

 この日、トランプ氏に公的な予定はなく、ゴルフをすることは、直前に決まったという。ラウス容疑者はハワイで小さな建設会社を経営しているとの情報があり、拘束時は落ち着いた様子だったとされる。SNSに政治や時事問題について投稿。ウクライナへの強い支持も表明し「クレムリンを焼き払う必要がある」などと述べていた。

 トランプ氏は、支持者へのメールで「私の近くで銃声が聞こえたが、安全で元気です」「私の決意はますます強くなった。私は決して屈しません」などと無事を報告した。民主党候補のハリス副大統領は声明で「深く心を痛めています。トランプ氏が無事であることに感謝する。政治的暴力を非難します」と述べた。