台湾行政院、政務顧問に異例の日本人起用 「青少年交流に力」と抱負

AI要約

台南市在住の日本人、野崎孝男氏が台湾の行政院で政務顧問に任命された。外国人が政務顧問になるのは異例のことであり、日台関係の重要性が表れている。

野崎氏は台湾に移住し、飲食店を経営しつつ、災害時の支援活動も行ってきた。頼清徳総統の台南市長時代から外交顧問も務めている。

政務顧問としての任期は1年間で、野崎氏は今後青少年の日台交流に力を注ぐ意向を示している。

台湾行政院、政務顧問に異例の日本人起用 「青少年交流に力」と抱負

 台湾の行政院(内閣に相当)は台南市在住の日本人、野崎孝男氏(50)を政務顧問に任命した。行政院によると、近年外国人が政務顧問になった例はなく、就任は異例だ。頼清徳(ライチントー)総統の対日関係を重視する姿勢の表れといえそうだ。

 野崎氏は東京都出身。練馬区議などを経て、台湾に移住し、現在は台湾の各地で飲食店を経営している。台湾の災害の際などに炊き出しなどの支援活動も行ってきた。頼氏が台南市長だった2016年から同市の外交顧問も務めている。

 政務顧問としての任期は8月1日から1年間。野崎氏は朝日新聞の取材に「日台関係の基本は市民同士の交流。今後は特に青少年の交流に力をいれていきたい」と語った。(台北=高田正幸)