USスチール取得に改めて意欲 米鉄鋼クリフス、日鉄を非難

AI要約

米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスが同業USスチールの資産取得に意欲を示す声明を発表した。

バイデン政権が日本製鉄によるUSスチール買収を阻止する見通しであり、クリフスのCEOはその方針を支持している。

日本製鉄による買収は不公正とされ、米国の鉄鋼産業に悪影響を及ぼすとして、米鉄鋼労組などから反発を受けている。

 【ニューヨーク時事】米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスは5日、同業USスチールの資産取得に改めて意欲を示す声明を公表した。

 欧米メディアによると、バイデン米政権は近く、日本製鉄によるUSスチール買収を正式に阻止する見通し。クリフスのゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は政権の方針を支持すると強調した。

 同氏は、日鉄による不公正とされる貿易慣行に言及し、「米鉄鋼企業や労働組合員の雇用に害を及ぼした」と非難した。全米鉄鋼労組(USW)は、不当に安い鋼材輸出が米産業に悪影響を与えたなどとして、日鉄による買収に反発。11月の大統領選でUSWの票を取り込む狙いから、民主、共和両党の大統領候補がそろって反対するなど、政治問題に発展した。