中国の鋼材市況小幅上昇 粗鋼減産・秋需期待受け

AI要約

中国の鋼材市況は先週に2週連続で小幅ながら上昇。粗鋼の減産や秋の需要期への期待から先物価格が上昇し、現物市況も上昇した。

2015年以降、中国の鉄鋼業界は厳しい状況に直面しており、生産能力の削減が進んでいない状況。需要低迷の中、需給が緩和した状態が続く見通し。

しかし、今週初めに先物鋼材価格やビレット価格が下落し、軟化基調に戻りそうである。

【上海支局】中国の鋼材市況は先週に2週連続で小幅ながら上がった。粗鋼の減産や秋の需要期への期待から先物価格が上昇したことが現物市況を押し上げたが、「現在の中国の鉄鋼業界は(供給過剰が問題となった)2015年より厳しい状況にある。粗鋼生産は減っているが、生産能力を削減しているわけではない」(日系企業)との見方もあり、需要が低迷している中で需給が緩和した状態が続く見通し。今週初めに先物鋼材価格やビレット価格が下落に転じており、軟化基調に戻りそうだ。