米英EU、「AI条約」に署名 日本は見合わせ 欧州評議会

AI要約

初の国際条約となる人工知能(AI)に関する条約が5日に署名された。

日本は条約策定の議論にオブザーバー参加し、内容を精査して締結の是非を検討する意向。

条約は欧州評議会が採択し、AIの利用において人権や民主主義などの基本的価値を損なわないよう義務を定めている。

 【パリ時事】人工知能(AI)に関する初の国際条約の署名式典が5日、バルト3国リトアニアの首都ビリニュスで開かれ、米英、欧州連合(EU)など10カ国・機関が署名した。

 条約は5カ国の批准を経て発効する。

 生成AIの国際的なルール作りの枠組み「広島AIプロセス」を推進する日本は条約策定の議論にオブザーバー参加したが、5日の署名は見合わせた。政府関係者は「条約の内容を精査し、締結の是非を検討していきたい」とコメントした。

 条約は英独仏など46カ国が加盟する欧州評議会(本部・仏ストラスブール)が5月に採択。AIが人権や民主主義、法の支配といった基本的価値を損なわないよう、締約国の義務を明記している。欧州以外の非加盟国も批准できる。