ワクチン、数日中にコンゴ到着 緊急事態のエムポックス WHO

AI要約

世界保健機関(WHO)は、アフリカ中部コンゴで広がっているエムポックス(サル痘)感染症に対し、数日中にワクチンを提供する予定である。

WHOはエムポックスの感染拡大を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と位置付け、ワクチンの製造会社が緊急使用承認を申請した。

ワクチン会社から承認を受けたWHOは、今後6カ月で感染拡大を食い止めると信じている。

 【パリ時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は30日の記者会見で、天然痘に似た症状の感染症「エムポックス(サル痘)」が広がっているアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)に、数日中にワクチンが到着する見通しだと述べた。

 第1陣の数量は不明だが、欧州連合(EU)の無償供与を中心に約23万回分を確保しており、感染地域に順次届けられる。

 WHOは14日、エムポックスの感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言。これを受け、ワクチンを製造するKMバイオロジクス(熊本市)とデンマークのババリアン・ノルディックが23日、WHOに緊急使用承認を申請した。

 テドロス氏は会見で、両社のワクチンを2週間以内に承認可能だとした上で「感染拡大を今後6カ月で食い止められると信じている」と強調した。